面白かったです!
ジャンルは密室SFモンスターパニック映画。他の方も書いてましたが、エイリアン×ゼログラビティといった感じです。主要登場人物は6人なので、凄い丁度いいです。
ハラハラドキドキする映画です。ほのぼのしてるのは最初の20分くらいで、地球にいる子供たちが「宇宙でのうんちはどうするの?」という質問に、真田広之が真剣に答えるのを見せられたりと微笑ましくなりますが、日常はそれで終了です。そこからは怒濤の展開が待っていて、中だるみしないままラストまで突っ走ります。
ストーリーはどこかで見たことあるような、誰でもやっていそうな、ありきたりな話になっています。が、全編無重力のモンスターパニック映画ってこの映画だけじゃないですかね?(すいませんもし他にあったら教えてください、、)
血が飛び散る感じとかが無重力だったので、目新しい表現でした。生々しくて最高です。
あと無駄に豪華キャストです。ジェイクギレンホール、ライアンレイノルズ、レベッカファーガソン、真田広之、このキャストじゃなかったら、観なかった人は大勢いたと思います。デッドプールのライアンレイノルズちゃんとマジでデッドするから。しかも秒で
そして、中でもこの映画が他のSFモンスターパニック映画と差をつけた理由は豪華キャストというのはもちろんですが、一番大きいのはラストじゃないでしょうか。
劇中は絶望という絶望をこれでもかってくらい、見せてくれます。中でも、カルビンが手に絡み付くシーンからの怒濤の展開は一気に引き込まれます。クルーと同じく絶望の淵に突き落とされました。そのあともカルビンがどんどん突き落としてくれます。ここまではオッケーです。
正直こういう系の映画は、劇中、絶望をとことん観客に味わわせて、最後の決死の打開策でハッピーエンドにして、観客をスッキリさせて帰らせるのが定石です。終わり良ければ全て良しってやつですね。
しかし、この映画は最後の打開策さえも絶望に変えてしまいます。というか、最後の打開策が一番の絶望となります。
正直ラストを迎える1分前にオチの予想が着きますが、それを信じたくない自分がいます。結果「それだけは絶対ダメって言ったじゃん!!」と心のなかで叫びました。そして宇宙の彼方に飛んでいった彼女に関しては「マジで可哀想すぎるだろ」の一言に尽きます。
今起きてる状況のなかで最善手を打ったはずが全て裏目に出て最悪手に変わってしまう映画です。
人はそれを胸糞悪い映画と呼ぶのではないでしょうか?
ということで、続編は必ず作ってスッキリさせてくださいね監督。いやマジで